IT部門所属担当者だと、CRMやSFAといったツール(以下、ツール=CRMやSFA)さえ導入すれば、勝手に現場は活用してくれると誤解しているケースが多い。が、実際は、ツールは使われず、導入費用の無駄遣いとい状況も珍しくない

現場では、なぜ、ツールを使わないのか?

ツール導入で最初に実施するのがデータの入力。既存データなどのインポートという方法もあるが、結局は手入力する場面は避けられない。となると、現場の方々にデータ入力してもらわなければならないわけなのだが、特にツール導入初期時には、データ入力しても、何もメリットにならないコトが多い。単に手間でしかないのだ。

だからこそ使うメリット、データ入力するメリットを強制的に作り出す

ツール活用して成果を感じれば、データ入力も含めて、日常的に使うようになる。だったら、そのメリットを強制的にうみだせば良い。

ツールを使うメリットで簡単なのは、使うことを評価する、企業に所属しての評価でいえば、金銭的なメリットを提供することだ。逆に、使わなければ評価しない。社員の評価基準として、定量的にツール利用状況を図り、使っていないなら、評価をさげるような評価制度にするのも方法のひとつ。イヤイヤであってもツール利用を強制するには、評価的・金銭的なメリットを作るのがもっとも手っ取り早い。

ツール導入には、ツールのコスト以外に社員の教育コストやインセンティブも考慮しておく

金銭的メリットを作り出すには当然ながら予算が必要。また、使い方を習得してもらうために、有償トレーニングなどに参加させる必要もあるかもしれない。だからこそ、ツール導入には、社員向けのコストもあらかじめ考慮しておくこと。

投稿者 shimakawa