インターネットの功罪の一つは、読者がコンテンツに対して対価を支払わないモデルに移行させてしまったことにある。
それこそ、大手新聞であっても(全く同じ情報でないにしても)、ネットで記事を読むこともできるし、もっといえば、ネットのほうがよりスピーディな情報が入手できる。
単なる読み手として考えれば、費用もかからないし、すばやく情報入手できて、ペーパーレスでエコな部分もありいいことずくめ。
しかし、そのメリットを受けることが、サイト運営、つまりは、出版・新聞側がどういった負担をかけているのか?ということを考えてないことが多い。
コンテンツ提供には、そのインフラ代、取材費などなど、コストがかかっている。当然、それを回収するためにバナーと呼ばれる広告が貼られることになり、このが収入があるから運営できる。
このビジネスモデルは長年TVで使われてきたものでこれはこれで成り立っている。しかし、インターネットの広告ビジネスモデルについては、有名サイトを含め、運営がうまくいっているところはそれほどないはずだ。
インターネットでの広告ビジネスがなりたたないといっているわけではない。キビしいということを理解するべきと思っている。
ビジネスモデル的に考えるのであれば、本来、メリットを享受する人が、その対価を支払うのが至極まっとうなビジネスモデル。
そういう意味で、広告のない「暮らしの手帳」は正しいビジネスモデルをつきすすんでいるといえる。