「脱 Excel」結構キャッチーな言葉として扱われる。確かに、Excelが原因で社内システムに諸問題が発生するケースもみかける。しかし、何がなんでも Excel が悪いわけではないのを認識しておくべき。

多くのソフトウェアベンダーが「脱 Excel」をうたう理由は、Excel が競合になっているケースが多いから。たとえば、CRM(顧客管理)、SFA(営業管理)、BIツール(分析ツール)。CRM導入をしたいのに、現状、Excelで管理していて、CRMに移行できないなんて話はよくある。Excelの自由度がたかすぎて、かなりの用途で利用可能だから、発生する問題。

なぜ、Excel を使うのか?

脱Excel をするには、利用者がExcel を使い続ける理由を理解する必要がある。理由のひとつは「使い慣れているから」。利用者にとって、新しいツール導入で、データ入力・参照しにくいのは、Excel を使い続けられてしまう理由のひとつ。しっかり、脱Excelするために導入するツールの教育を提供し、かつ、ツール利用を必須にするくらいのトップダウンアプローチが必要。

脱 Excel するべき状況を作れているのか?

BI系ツールについても脱 Excel の失敗がよく起こりやすい。BIツールはデータ構造を理解していないと使い物にならないのだ。そもそも、Excelでデータ分析できない人が、BIツール導入したって、急に分析できるようになるわけではない。更に、今のExcel、かなりのデータ量を扱えるので、わざわざ、BIツール導入する必要の無いケース もよくある。そういった場合は、BIツール自体の導入を再考すべき。

投稿者 shimakawa