情報漏洩防止は、現代の企業においてIT部門が直面する最大の課題の一つ。多くの企業がどこから手をつけてよいかわからないほど、多岐にわたる対策が必要。
絶対にやってはいけないのはシステムインテグレータに相談すること。彼らに相談すれば、ツールやハードウェアの導入を提案してくる。そうしないと彼らの売上が立たないから。だから、相談してはいけない。
最新のOSとアップデートの重要性
まずは最新のOSを使用し、適宜アップデートを実施することが基本中の基本。これにより、セキュリティの脆弱性を最小限に抑え、外部からの攻撃に対する初期防御ができる。これだけでも、情報漏洩防止のスタートラインには立てる。
社員教育の重要性
情報漏洩の原因の80%以上は、現社員や退職社員による故意または過失。よって、外部からの攻撃よりも、まずは内部の原因を排除していくのが正しい順序。そのため、最初に実施すべき対策は社員教育。
社員教育の具体的内容
社員教育の内容には以下の項目を含める:
- 外部に公開してはならない情報の定義:ここには個人情報や機密情報が含まれる。何が機密情報であるかを明確に定義し、従業員全体に周知することが重要。
- 情報漏洩させた場合に、自分自身が受ける罰の定義:情報漏洩が発生した際の罰則を明確にすることで、従業員に対する抑止効果を高める。
- 情報漏洩を見かけた、聞いた場合の報告方法:情報漏洩を目撃した際の報告手順を確立し、従業員が適切に報告できるようにする。
- 情報漏洩を知っているのに報告しなかった場合の処分:情報漏洩を知りつつ報告しなかった場合の処分規定を設け、従業員の責任感を促進。
これらの教育を通じて、従業員一人ひとりが情報漏洩のリスクとその影響を理解し、適切な行動を取ることが求められる。情報漏洩防止は企業全体の取り組みであり、全ての従業員がその重要性を認識することが不可欠。
結論
IT部門が情報漏洩防止に取り組む際、技術的な対策だけでなく、社員教育も欠かせない要素。最新のOSとアップデートによって基礎を固め、内部からのリスクを社員教育で排除することが、コストパフォーマンス高くかつ最も効果的な情報漏洩防止策となる。