マルチSaaSはスパゲッティSaaS

処理が必要以上に複雑でこんがらがっているプログラムをスパゲッティプログラムなどといいますが、SaaS を複数つかっているのも、ユーザーに必要以上に複雑な利用を強いることになります。

  • Microsoft 365 (Office 365, Sharepoint や Teams を含む)
  • Google Workspace (旧 G Suite)
  • Slack
  • Zoom
  • Cisco Webex
  • Salesforce
  • ServiceNow

このうち、3つ以上使っていたらスパゲッティ兆候、4つ使っていたら生産性が下がるレベルでのスパゲッティSaaS環境陽性です。流行のSaaSを、流行のせられて導入すると、スパゲッティSaaSは簡単にできあがります。

何がスパゲッティSaaSの問題なのか?

情報(データ)管理です。

一貫性のある情報維持が困難になります。例えば、これらSaaSを使うユーザーに関する情報1つとっても、ただしく管理するのはかなり困難です。例えば、シングルサインオン環境を構築した場合、メールアドレス程度は一貫性のある管理ができるでしょうが、その他の情報、たとえば、役職、電話番号、住所、アクセス権といった情報をただしく管理するのはかなり困難です。

また、物理的データのありかを考えても、複雑なのは想像つきますよね。例えば、ファイル共有するといった場面、上記、SaaSリストでも、ZoomやWebexを除けば、ファイルシェア的な機能が用意されてます。ファイルシェア的機能をどのように使い分けるか?(あるいは、どのファイルシェアに集約し、利用自体を強制(制限)するのか)という問題に直面するのを容易に想像できます。

例えば、Slackでチャットしていて、そこから、Zoomでビデオ会議、そして、その会議で、必要ファイルを安全にファイルストレージに配置というようなシナリオを考えてみれば、どれだけ複雑なのか?ということが想像できると思います。