コストを削ると最終的に自分に帰ってくる話

この不況でどこも彼処も、「コスト削減」。確かにムダを無くすということは大事なこと。しかし、「金は天下の回りもの」という言葉も正しい。

自らの消費をケチって、それでいて、売り上げを上げようなどというのは、虫のイイ話であって、短期的には、そういったことも可能であろうが、中長期で考えれば、何かを失っている。

日経IT Proの記事でそれをまさにかたっているのがある

「本当のことを言う」

TV番組では、結局、お金のかかるコンテンツも大事で、制作費をケチりつつ、視聴率ばかりに目がいってしまうと、結局、メディア離れが進むという話。

同じような話がWebサイトにも起こっている。

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これはInfoseekでの検索結果画面。1024×768全画面表示のブラウザでは、スクロールしない限り検索結果は一切表示されず、スポンサーによるADしか表示されない。

確かに、この状態であれば、ADへのクリックが増え、広告収入は上がる可能性もある。しかし、この検索結果では、ユーザーの検索精度への疑問があがり、Infoseek自体の利用率の低下を招く可能性がある。

Infoseek自体、Y!やgoogleと比較すると、利用率が高くない–つまりは、不人気の–サイトであり、利用している人が元々Infoseek大好きなコアユーザーなのかもしれないが、であれば、逆に、Infoseekから離れて行く可能性は強くなるのではないか?と考える。

不況下でのポイント

「コスト削減」。とにかく、かかるコストを減らすことは大事。また、売り上げを向上するために、短期的な施策に走るのも必要なことだと思う。とはいえ、信頼は絶対失ってはいけない。失った信用はそう簡単に回復できない。特に、Webサイトのように継続性あるメディアでは、一旦信用を失うと回復することはかなり困難であるので注意が必要だ。

 

にしても

「マスゴミ」

うまいこといったものだと思う。