突然の停電、厄介なものだ。数分間の停電だったとしても、電気が復旧した後にインターネットや光電話が使えなくなってしまうことがある。今回は、実際に私が経験したそんなトラブルと、その解決方法を紹介する。
停電後のインターネット不通、その症状は?
ある日、3分ほどの短い停電があった。電気が復旧し、これで一安心…と思いきや、自宅のインターネットと光電話が使えなくなっていることに気づいた。
我が家はBiglobe光の10G契約で、バックグラウンドはフレッツ光を利用している。インターネットだけでなく、光電話も利用しているので、これが使えないのは非常に困る。
まず試したのは、基本的なトラブルシューティングである機器の再起動だ。
- ONU(回線終端装置): 型番は10G-ONU。
- ルーター: 型番はXG-100NE。
これら2つの電源を入れ直してみたが、状況は改善しない。再起動後5分ほど経過しても、以下のような状態だった。
- ONUのランプ: 「認証」「UNI」「光回線」「電源」のすべてのランプがグリーン点灯。これはONU自体は正常に動作していることを示している。
- ルーターのランプ: 「電源」ランプはグリーン点灯しているものの、「電話」ランプは消灯したまま、「登録」ランプがレッド点滅していた。
この「登録」ランプのレッド点滅が、何らかの異常を示しているようだった。
Biglobeサポートとの連携、そして解決策
この状況を受けて、私はBiglobeのサポートに連絡を取った。状況を詳しく説明すると、サポートの方から提案されたのがルーターの初期化だった。
「え、初期化?」と少し戸惑ったが、他に方法もないため、指示に従うことに。ルーター(XG-100NE)の初期化方法は、機器に同梱されている「最初にお読みください」という冊子に記載されていた。
具体的な初期化手順は以下の通りだ。
- ルーターの電源が入った状態で、爪楊枝のような細いものでルーターの「初期化ボタン」を押し込む。
- 「初期化ボタン」を押したまま、ルーターの「再起動ボタン」を押す。
- 「初期化ボタン」は押しっぱなしにしたまま、ルーターの「初期化状態」ランプがオレンジ色に点灯するまで待つ。
- 「初期化状態」ランプがオレンジ色になったら、「初期化ボタン」を離す。
この手順を実行したところ、なんと無事に光電話も光インターネットも復活した!
初期化後の注意点
ルーターを初期化したため、もし自分でルーターの各種設定(SSIDやパスワードの変更、ポート開放など)をカスタマイズしていた場合は、それらの設定が工場出荷時の状態に戻っている。必要に応じて、再度設定し直す必要があるため注意してほしい。
今回のケースでは、停電によってルーターの設定の一部が破損してしまったことが原因だったようだ。もし同じような状況に陥ってしまった場合は、焦らずにルーターの初期化を試してみることをお勧めする。ただし、初期化によって設定がリセットされることを理解した上で行うべきだ。裏を返せば、通常時に、ルーターの設定をどこかに書き写す(保存する)ことが大事。
もし、この情報が役に立てば幸いだ。他にインターネット接続で困ったことがあれば、お気軽にご質問いただきたい。