「その9」具体的に何すればよいか?(2024年1月11日現在)

新会社ではないかぎり、社内にパソコンが1台も無いなんてことはほぼ無いと思われる。その状況で、まずは、2点最低限実施する必要がある。その2点は、BitlockerとWindows 標準アンチウイルスソフトウェアの利用と自動更新設定

Windows 11(10) HomeをProにアップグレードし、Bitlockerを有効化

目的は、パソコンの社外持ち出し。Bitlockerを有効にしてあるパソコンなら、パソコンを紛失しても、パソコン内の情報が漏洩する可能性はかなり少なくなる。逆にいえば、Bitlockerが無効パソコンを社外持ち出しするのは、重要機密が書かれたノートをそのまま持ち出すのに等しい。拾われてしまえば、中身は丸見え。

もし、現在、Windows 10を使っているのであれば、あと2年弱の間に買い換えが必要になる点、認識しておくこと。というのも、Windows 10は2025年10月14日でサポート切れする。特に、数多くのパソコンが社内に存在するなら、予算的にも手間的にも一気に更新するのは困難な可能性もあるので計画を立てておく。

中小企業、特に小企業では量販店でパソコンを購入して使っているケースも考えられる、その場合、Windows ProではなくWindows Homeの可能性が高い。Windows Homeでは、Bitlockerは使えないので、Windows Proへのアップグレードが必要となる。

大事なのは、回復キー

回復キーを紛失してしまうと、パソコン自体がまったくつかえなくなる可能性ある。このキーを安全に保管することが重要。将来的には一括管理するべき回復キーであるが、印刷する、USBメモリに保存する、等々の方法で保存し、安全に管理すること。

アンチウイルスソフトウェアの正しい設定

有償アンチウイルスソフトウェアは不要

マカフィー、トレンドマイクロ等の有償のアンチウイルスソフトウェアは不要。Windows標準のアンチウイルスソフトウェアで十分。アンチウイルスソフトウェアベンダーは、Windows標準機能のアンチウイルスソフトウェアは不十分というような宣伝もしているが、実際、五十歩百歩。

有償製品がよろしく無い点のひとつは、契約期間がすぎてしまうと、最新のウイルス認識パターンファイルの更新がされなくなる。有償製品を利用していると、古いアンチウイルスソフトウェアを使い続けることになる可能性がある。その点、Windowsの標準機能は安心できる。

有償製品プレインストールされている場合はアンインストールする

自動更新を有効に

Windows 標準設定の場合、自動更新は有効だが、他社製アンチウイルスソフトウェアの試用版なんかがプレインストールされている場合等は注意。