ベンダーを巻き込むと実証実験のゴールが「実証実験をすること」になる
実証実験。ベンダーは「PoC」などと横文字並べてくる、Proof of Concept。
新しい技術を自社で応用できないか?!という実験。今なら、AIやLLM(大規模言語モデル)なんかがその対象。世の中賑わしているから、気になるのはよいこと。新しいテクノロジーを導入して、会社にとってメリットがありそうなら実証実験は悪くないはないし。
社内にAI人材がいないから、プロフェッショナルに参画、つまりは、ベンダーにはいってもらうというのは、真っ当のようにきこえるが、ベンダーからすれば、実証実験後のコトまで考えてないケースが多い。極端なケースでは実証実験さえ滞りなく終われば、実証実験の企画から実行で売上が見込める。
実証実験をすること、自体がゴールになってしまっているのだ。
実証実験後、どのように活かせるのか?の仮説を立てる
新しいテクノロジーが何に応用できるかわからないから実証実験ではないのか?と思うかもしれない。もし、そうなら、実証実験するテクノロジーの概要、基礎すらわかっていないということ。基礎がわかってないのにいきなり応用から入ろうとしてうまくいくわけがない。
実証実験の前に基礎知識を得ておく。そうすれば、何に応用できるのか?仮説は立てられるはず。基礎知識だけで正しい仮説は立てられない可能性も高いが、仮説をたてておかないと、実証実験後の応用も想像できないし、そもそも、実証実験は「実験」なのだから、実験前に仮説をたてるのは当たり前の話。